オープンソースのメールマーケティングシステムphpListについて

メールマーケティングの基本は、あらかじめ作成したリストに対してメール配信を行うことでしょう。展示会やセミナー、お問い合わせなどを通じて集めたリストに対してメールを配信し、その開封率やクリック率を測定します。

そうしたサービスもありますが、メールアドレスという個人情報を集めるために、社外にデータを預けたくないという話も良く聞かれます。そこで使えるのがphpListになります。オープンソース・ソフトウェアとして開発されているメール配信ソフトウェアになります。

今回はこのphpListについて紹介します。

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phpListの画面

phpListの主な機能

phpListにはメールマーケティングを行うのに必要な各種機能が揃っています。

  • 購読者管理
  • キャンペーン作成
  • 配信結果分析
  • 外部システム連携

購読者は専用のフォームを使って購読開始できたり、CSVやテキストエリアからのインポートもできます。リストができあがったらキャンペーンを作り、メール本文を作成しますが、フォーマットはHTMLとテキスト、どちらも利用できます。

配信結果は開封率やクリック率、購読停止など基本的なメトリクスが取得できます。Google Analyticsと組み合わせることもできるので、より詳細な分析を行ったり、Webやアプリの解析と合わせることもできます。

phpListはオープンソースという強みもあり、多くのサービスと連携していたり、プラグインが開発されています。

日本語化について

現在の最新版である3.4.6においては、一部の日本語化が完了しています。管理画面から言語を指定して、日本語を適用できるようになっています。

バージョン3.0.8、2.10.19においては有限会社ディアイピィにより、日本語化適用版が配布されています。バージョンが古いのが気になりますが、日本語環境で利用したい人向けと言えるでしょう。

phpListの使い方

ここからphpListの使い方を紹介します。

リストを作成する

まず配信対象者のリストを作るところから開始します。幾つかの方法が用意されています。

  1. 購読者用フォームを設置
  2. メールアドレスをテキストエリアで入力
  3. CSVファイルをインポート

すでにリストを持っている場合、2または3を選択することになるでしょう。まだリストがない場合、問い合わせフォームやアップデートのお知らせなどを購読してもらう場合には1を利用することになります。

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配信対象者を登録する

メッセージを作る

リストができあがったらメッセージを作成します。メッセージはHTML、テキストメールが選択でき、テストメールの送信も可能です。なお、テストメールの宛先もあらかじめリストに登録されていなければいけないようです。

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メール作成画面

メッセージの登録が終わったら、後は送信キューに登録してメールを配信します。

分析する

メールの配信が終わったら開封率やリンクのクリック率と言ったデータを分析します。レポート機能を使って、効率的なメール配信を行います。

まとめ

phpListを使うことで、メールマーケティングが自由に行えるようになります。なお、大量配信時には強力なメールサーバが必要になるでしょう。また、独自のメールサーバだとスパム防止機能に引っかかって購読者のメールボックスに届かない可能性もあります。そうしたメール配信でお困りの場合はCustomer Mail Cloudをぜひご活用ください。

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