最近、メールマーケティングを行う際にHTMLメールを使うのも当たり前になってきました。そんな中、海外では件名や本文に絵文字を使ったメールが送られるようになっています。海外においてはメールやソーシャルメディアマーケティングにおいて絵文字をどう使うかが指南されています。使いすぎるのは良くありませんが、バレンタインデーや父の日など、それに合った絵文字を使うことでメールの開封率、クリック率が改善するようです。
今回はそんな絵文字を使ったメール送信について紹介します。
あまり新しい絵文字は使わないようにしましょう
絵文字はUnicodeの中で定義されています。そのため、古いUnicodeの状態だと絵文字が表示できません(四角になってしまいます)。
バージョン | リリース日 | 文字数 | 備考 |
---|---|---|---|
9.0.0 | 2016年6月21日 | 128,172文字 | 🕺🏻🤳など。iOS10 |
10.0.0 | 2017年6月20日 | 136,690文字 | 🥦🧚♀️など。iOS11 |
11.0.0 | 2018年06月05日 | 137,374文字 | 🦷、🦘など。iOS 12.1 |
12.1 | 2019年5月7日 | 137,929文字 | 令和の合字など |
Unicodeの進化はとても速いので、つい新しい文字を使ってみたくなるかも知れません。しかし、送ったとしても受け取り側で何も表示されなければ効果は殆どないと言えるでしょう。
文字の指定方法
メールでの指定方法は主に二つあります。
- 絵文字を直接指定する
- Unicodeで指定する
HTMLメールのエンコードがUnicodeである場合、絵文字のまま指定が可能です。ただし、多くの場合HTMLメールのエンコードはUTF-8かと思います。その場合、絵文字を直接記述するのは良くありません。そこで使うのがUnicodeの文字コードになります。
Unicodeの書式は二つあります。
- &#x(Unicode文字の16進数コード);
- &#(Unicode文字の10進数コード);
です。これを調べるのは Complete List of Emoji のようなWebサービスを使って U+26BD
といった文字列を確認します。これは16進数になりますので、下記のようなHTMLでサッカーボールが表示できます。
⚽
→ ⚽
件名での使い方
メールの件名で利用する場合、上記のようなエンティティ指定では絵文字として表示されません。OS標準の絵文字入力などを使って、絵文字を記述します。例えばPHPの場合、以下のようになります。
$subject = '😃テストメール from Customers Mail Cloud';
メール本文での使い方
メール本文で使う場合、HTMLメールであればエンティティが使えます。テキストメールであれば、件名と同じように絵文字入力を使うのが良いでしょう。
$body = '<h1>絵文字のテストです</h1>⚽<br /><br />サッカーボールが出ているはず';
ここからはPHP Mailerの例です。HTMLメールであるという指定を行います。また、文字コードをUTF-8にします。最近では減りましたが、ISO2022-JPがデフォルトになっていると、文字化けを起こしてしまうでしょう。
$mail->isHTML(true); $mail->CharSet = 'UTF-8';
まとめ
ビジネスでの絵文字利用は避けられる傾向にありますが、多くの文字を費やして説明するよりも絵文字一つで済んでしまうこともあります。また、個人向けのメールであれば、メールを手軽に華やかにできるでしょう。
あまり多用するとごちゃついてしまったり、却って読みづらくなることもあります。適度な利用で効果的なメール配信を行ってください。大量メール配信の際には、ぜひCustomers Mail Cloudをご利用ください。