AMP for Emailはメールの内部にJavaScriptを使わないと難しかったUIコンポーネントや、動的にレスポンスを返す仕組みを追加できる技術です。これまでシンプルなテキスト、リッチなHTMLメールだけだったのに加えて、ダイナミックなコンテンツ提供ができる技術として注目されています。
そんなAMP for EmailにAppSheet(Googleシートを使ったノーコードプラットフォーム)が対応したことで、Gmailにてノーコードでダイナミックなコンテンツを提供できるようになります。
今回はこの発表内容をサマリーで紹介します。
セッション動画はこちらで公開されています。
Dynamic Mailとは?
Dynamic Mailの特徴は次の5点となっています。
- AppSheetのフォームを簡単にメール送信できる
- 受け取ったユーザはGmailの中で、直接データを更新できる
- データはメールを開いた時に、最新の情報を表示する
- ユーザはデータを編集、送信できる
- 処理をトリガーとして、別なワークフローを実行できる
デモ
デモでは、次のようなワークフローが解説されています。
- 従業員がAppSheet上で出張申請
- 上司に自動メール送信
- 上司はGmail上で承認
すべてのデータはGoogleスプレッドシートに記録されます。App Sheet上での記述、Gmail上での記述が両方ともGoogleスプレッドシートに統合されることで、データ管理が容易になります。
作成方法
AppSheetでアプリを作成する際に、作成時のトリガーをメール送信にします。
そのメール送信の設定で Use Dynamic Email
を有効にしておくと、GmailにてApp Sheetのフォームが展開されます。
そしてGmail上でのアクションについてもトリガー設定することで、スプレッドシートへ反映できるようになります。
まとめ
AMP for Emailは各メールベンダーが対応しないと広がらないという問題があります。将来的にAppleが対応すれば一気に広まる可能性があるでしょう。Gmailをビジネスで活用されているケースは多いので、不特定多数向けと言うよりも、ビジネスサイドで特定の社内向けなどで使われていく道もありそうです。