最近のOSではダークモードをサポートしているものが増えています。例えばiOSやmacOS、Windows 10、Androidなどが利用できます。そしてアプリはもちろん、Webサイトでもダークモードのサポートが望まれています。
ライトモード、ダークモードはユーザが設定するものなので、彼ら自身がその状態での表示を望んでいると言えるでしょう。HTMLもまた、ライトモード/ダークモードをサポートすることでユーザビリティを高められるはずです。
ダークモードをサポートするメールアプリについて
現在、ダークモードをサポートするメールアプリは多くありません。
- iOSの標準メールアプリ
- Outlook for macOS
- Mozilla Thunderbird for Windows
Gmailアプリについては今後サポートが予定されています。Gmail for iOSについてはスプラッシュスクリーンがすでにダークモードに対応しており、間もなくサポートされると思われます。
ダークモードに対応したHTMLメールの書き方
まずheadタグ内にstyleタグを書きます。そして:rootにてcolor-schemeを定義します。この設定がないとうまく認識されません。
:root { color-scheme: light dark; supported-color-schemes: light dark; }
そしてデフォルト(ライトモード)のスタイル設定を記述します。
body { background-color: #eee; color: #111; }
そして prefers-color-scheme
でダークモードの指定、さらにスタイル設定を記述します。
@media (prefers-color-scheme: dark) { body { background-color: #111; color: #eee; } }
このように書くことでダークモードに対応したHTMLメールが完成します。
ライトモード、ダークモードでメールの内容を変える
display設定によって、ライトモードとダークモードで情報の出し分けが可能です。例えばHTMLメールの本文を次のようにします。
<div class="light">🖖 Hello Light Mode!</div> <div class="dark">🖖 Hello Dark Mode!</div>
そしてデフォルト(ライトモード)に合わせてダークモード時の情報を消します。
div.dark { display: none; }
最後にダークモード時のスタイル設定を追加します。
@media (prefers-color-scheme: dark) { body { background-color: #111; color: #eee; } div.light { display: none; } div.dark { display: block !important; } }
ダークモードに対応していないメールアプリの場合、ライトモードの情報を表示するようになります。そしてダークモードに対応している場合のみ、ライトモードの情報を非表示にできます。
まとめ
ダークモードは今後利用が伸びていくでしょう。HTMLメールについても同様にサポートを検討すべきです。その際のテクニックとして、この記事が役に立てば幸いです。なお、HTMLメールの大量配信の際には、ぜひCustomers Mail Cloudをご利用ください。