AMPはGoogleの提唱するHTMLフレームワークで、モバイルサイトを高速表示するのに特化しています。AMPに対応したWebサイトはGoogleによってキャッシュされ、訪問者はWebサイトを高速に表示できます。AMP for EmailはそんなAMPテクノロジーを利用したメール技術で、これまでは装飾くらいしかできなかったHTMLに対して、よりインタラクティブなコンテンツを提供できるようになります。
AMP for Emailを試す
AMP for Emailを実際に体験するにはプレイグランドを試してもらうのが一番です。
AMP Emailでは専用のタグが用意されています。例えばカルーセルであったり、アコーディオン、サイドバーなどのコンポーネントがあります。
Documentation: <amp-carousel> - amp.dev
対応しているメーラー
AMP for Emailに対応したメーラーは今のところ、次の通りです。
- Gmail
- Yahoo Mail(USのYahooです)
- Outlook
- Mail.Ru
Gmailの場合は設定の全般にある 動的メールを有効にする
を有効にしなければいけません。
設定を行うと、Gmail上でAMP for Emailのカルーセルなどが表示できるようになります。iPhoneのGmailアプリでも表示できました。
AMP for Email対応のサービス
例えばStripoはAMP for Emailに対応したHTMLメールを作成できます。メールはドラッグ&ドロップでコンポーネントを配置するだけです。
他にもMailmodoはAMP for Emailを使ったEメールマーケティングに対応したサービスとなっています。
AMP for Emailの効果
一例ではありますが、Babylon社 AMPメールを使ってエンゲージメントを20%向上という動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Dx1G5oClSMo
まとめ
AMP for Emailはメール上でフォーム入力したり、アンケートへの回答ができるので、より高いレスポンスを得られるようになるでしょう。また、カルーセルのような表示を行うことで、より目を引きつけるコンテンツを提供することもできます。トークンを埋め込んだWeb APIアクセスも可能です。
現状、対応しているメーラーは多くないので、未対応メーラーの場合でも過不足ないようコンテンツを調整する必要はありそうです。今後メーラーが増えていくことで、AMP for Emailの利用が広がっていくものと思われます。