メールマーケティングをやっていれば必ず出会うのがエラーメールです。膨大な量のメールを配信すれば、その何パーセントかはエラーメールになって返ってきます。最初はエラーメールの量に驚きますが、徐々に慣れてしまってエラーは放置されてしまうかも知れません。しかしエラーメールの内容が分かれば対処できる(タイポなど)場合もあるはずです。
Customers Mail Cloudではエラーメールの見やすさにこだわっています。エラーメールを分析、対応することでより効果的なメール配信が実現できるでしょう。
エラーメールを送ってみる
エラーメールの原因は幾つかありますが、今回は送り先のユーザがいない、ドメインがないという二つのパターンで試してみます。送るのは任意のプログラミング言語から可能ですが、例えばRubyの場合は次のようなコードになります(ユーザがいない場合)。
require 'mail' # 配信内容の設定 mail = Mail.new do from 'text@smtps.jp' to 'no-user@smtps.jp' subject 'テストのエラーメール from Customers Mail Cloud by Ruby' body "これはテストメールです。エラーになります" end # 文字エンコードはUTF-8 mail.charset = 'utf-8' # SMTPサーバの設定 mail.delivery_method :smtp, address: 'sandbox.smtps.jp', port: 10025, domain: 'smtps.jp', user_name: '(APIユーザ名)', password: '(APIユーザのパスワード)' mail.deliver!
エラーを確認する
エラーを確認するのは配送レポートになります。その中にエラーログがあります。
エラーステータスを確認すると、ホスト不明となっています。つまりドメインに問題があるということです。
クリックするとエラーの詳細な内容が確認できます。
ユーザ不明の場合、サーバとのやり取りに関する詳細も確認できます。
このエラーは40日分のみ確認できます。それ以前のものは確認できないので注意してください。
エラーを解除する
ユーザー不明エラーになったメールアドレス宛は配信停止処理が行われ、再送されないようになります。何か一時的な問題で、その問題が解決している場合には配信停止解除が可能です。
エラーの原因
エラーグラフを見るとエラーの原因が何パターンかに分かれるのが確認できます。ユーザ名やドメイン名を間違える以外にもサイズエラーや受信拒否などもあります。そうしたエラーにならないよう注意の上、運営してください。
- ホスト不明
- ユーザ不明
- 再送タイムアウト
- 受信拒否
- 容量オーバー
- 転送エラー
- 受信サーバエラー
- サイズオーバー
- アドレス形式エラー
- 配信停止アドレス
- その他エラー
まとめ
大量のメール配信を行っている限り、エラーメールは必ず発生し続けます。退職に伴うものもあれば、単純にアドレスを消してしまったり、ずっと使っていないために受信箱がいっぱいになってしまっていることもあるでしょう。原因も恒久的にエラーが出る場合もあれば、一時的な場合もあります。そうしたエラーの原因において取る対応も変わってきますので、エラー原因が分かりやすいのに越したことはありません。
メールサーバの管理者ともなれば、利用者からエラーを調べて欲しいと言われることも良くあるでしょう。ぜひCustomers Mail Cloudのエラーメール情報を日々の運用業務に役立ててください。