ブロックチェーン×メールの未来を予感させるサービスまとめ

メールはメールサーバー同士が連携し、そのメールサーバーにメールアカウントが紐付く形で提供されています。1つの巨大なメールサーバーが存在する訳ではありませんが、それでもGmailやOutlook.comなどは多くのメールアカウントを保持するサービスとなっています。

そうした状況の中で、分散型データベースとして知られるブロックチェーン技術とメールを組み合わせたサービスが出てきています。将来的な可能性は未知数ながら、その可能性としてチェックしておきたいサービスになります。

Ledgermail - Web3 Email

LedgerMailは既存のメールと連携できる形でのブロックチェーンベースのメールサービスを提供しようとしています。ブラウザ機能拡張によってLedgerMail宛のメールはブロックチェーンで、それ以外のメールは通常のメールとして扱われます。

メールはメール本文と添付ファイルを含めて暗号化され、受け取った本人だけが復号化できる仕組みです。つまりメールを削除することはできないようです(LedgerMail上で非表示にすることはできるかと思います)。

Ledgermail - Web3 Email

Mailchain

MailchainはMailchain内で公開されたアドレス間でのメッセージ送信を可能にします。Mailchainもメッセージの本文、添付ファイルが暗号化された形で送信されます。受け取った本人だけが復号化できます。

メッセージは分散型ストレージの中で保存されるので、こちらも削除は難しいでしょう。主にNFTの購入者向けの連絡であったり、将来的なWeb3で行われるビジネス上の連絡に用いることを想定しているようです。Mailchainにてコードが公開されています。

Web3 Email

mlibre/email-on-blockchain: Email on Blockchain. Send and receive emails over blockchain

ブロックチェーン上で作られたメールサービスです。スパムを送信するのにもガス代(ブロックチェーンに書き込むための費用)が発生するため、ノースパムだと書かれています。プロトコルとしてLBRYを採用しています。

mlibre/email-on-blockchain: Email on Blockchain. Send and receive emails over blockchain

CryptaMail

CryptaMailはNxtCoin上で開発されています。メッセージを送信できる相手はCryptaMail上のアカウントだけになるようです。そして全メッセージが、暗号化された状態でブロックチェーン上に書き込まれます。

NxtCoin自体がメッセージに特化したブロックチェーン的な位置づけのようです。

CryptaMail

まとめ

現状では同じブロックチェーン内にアカウントを保有するユーザー同士であれば、そのメッセージはブロックチェーン内に書き込まれる仕組みのようです。ただし全メッセージが書き込まれるので、削除できない(常に肥大化し続ける)のが将来的な問題になりそうです。

既存のメールプロバイダーとの互換性を維持しようとするLedgermailのようなプロダクトもあります。また、オープンソースで実現するものもあるなど、取り組みは様々にあります。スパム防止やフィッシング防止を取り上げているものも多く、その点において透明性が維持されるブロックチェーンは期待ができそうです。