情報共有したり、メッセージを交換する手段は様々に存在しますが、メーリングリストはその古参とも言えるサービスになります。現在では主流ではありませんが、かつてはメーリングリストだけが唯一のメッセージ交換方法だった時代もありました。
とはいえ今なおメーリングリストは活用されています。今回はオープンソースや無料サービス、そして有料サービスまで様々なメーリングリストサーバーを紹介します。
オープンソース
自分でメーリングリストサーバを立てるのであれば、オープンソースのものを使うのが良い選択肢になるでしょう。過去には多くのメーリングリストサーバーがありましたが、現在も開発が継続されているものは多くないようです。
GNU Mailman
Webインタフェースがあり、そこから購読や停止を行うことができます。2系はC言語で開発されていましたが、3系になってPythonに変更されています。そのためコンパイルなどが不要になったので、動作させるのが容易になっています。
Sympa
100万人規模のメーリングリストでも対応できるメーリングリストサーバーです。LDAP認証を使ったり、DKIMやS/MIMEにも対応しています。外部連携としてSOAPでのAPI公開も可能です。他にも不達の場合のリスト解除機能があります。
Sympa 6.2.68 released [Sympa mailing list server]
無料サービス
外部サービスを利用する場合、一部広告が追加されるものがあります。自分でサーバーを立てない分、利用開始までの敷居は低いでしょう。
ALLSERVER.JP
2005年から運用されている古参のメーリングリストサービスです。メール本文に広告は差し込まれません。ガラケーでも使えるのが便利です。
Google Group
Google Groupはメーリングリストを提供しつつ、Web上でも返信をしたり、新規投稿ができます。フォーラム的な使い方をサポートしながら、メールでメッセージの受信もできるといった仕組みが便利です。オープンなもの、企業内だけのものといった使い分けもできます。
GroupML
SPF,DKIM,DMARCなどのなりすまし対策にも対応しており、メールボックスに確実に届くメーリングリストサービスです。添付ファイルは500KBまでとなっています。
らくらく連絡網
チームや少人数でのグループなどで使われることが多いようです。回答集計機能でアンケートをしたり、日程調整を行えるようになっています。
有料サービス
有料サービスは無料サービスとは異なり、広告などが差し込まれないのが利点です。優良な分、多機能なものが多いようです。
MLIST
月額440円からの有料サービスです。人数によって料金が異なります。CSVインポートでリストを作ったり、固定のメッセージをメール内に差し込む機能があります。
ドメインのおうち
年間5500円からのサービスとなっています。メンバーごとに配信時間を設定したり、禁止コマンドを設定したりできます。
まとめ
メーリングリストは現在では決して主流ではありませんが、まだまだ活用されています。特にガラケーやPCしかない人たちであってもメールアドレスは持っているので、一番用意に手間がかからないメッセージ交換手段でもあるでしょう。
オープンソース・ソフトウェアの選択肢は減っていますが、それでも今なお開発が行われています。無料または有料サービスなど選択肢は様々にありますので、最適なものを選択してください。