無償版のG Suite廃止が決定し、2022年7月1日に完全停止します。元々2012年に提供終了していましたので、約10年間既存ユーザーには無償版が継続していたということになります。とはいえ、Google Workspaceへの乗り換えによって一気に請求が発生するという方も多いでしょう。
今回は特にGmailをターゲットとしてG Suiteからの乗り換え先を紹介します。
Gmailを使わないならG Suite Essentialsという選択肢
Googleが発表したG Suite Essentialsというサービスがあります。これはGoogle Drive/ドキュメント/Chat/Meetなどが組み合わさったサービスです。無料で25名まで利用できます。なおメールサービスは含まれていないので注意してください。
さくらインターネット - メールボックス
さくらインターネットの提供するメールサーバー専用プラン「メールボックス」は年間1,048円で10GBまで利用できるサービスになります。メールアカウント数は無制限です(1メールアカウントあたりのストレージは最大2GB)。ウィルスチェック、迷惑メールフィルタリング機能が備わっています。
カゴヤ・ジャパン - メールサーバー
カゴヤのメールサービスでは年間5,280円で容量20GB、メールアカウント数無制限で利用できます。ウィルスチェック、迷惑メールフィルタリング機能が備わっています。なお、メールサーバーは共用となっていますので、総受信量が多い場合には専用サーバータイプを選ぶ方が良いでしょう。
ConoHa - メールサーバー
ConoHaのメールサーバーはアカウント数、ドメイン数が無制限となっています。容量は10GBで、月額550円となっています。ウィルスチェック、迷惑メールフィルタリング機能もあります。なりすまし防止としてDKIMにも対応しています。
Zoho Mail
Zoho Mailは1ユーザあたり月額120円のメールサービスです。複数ドメイン利用できます。なお、5ユーザーまではユーザーあたり5GB、単一ドメインという制限はありますが無料での利用が可能です。無料プランではIMAPやPOPによるアクセスはできません。
Google Domains
Google Domainsを使ってドメイン登録すると、メール転送サービスが標準で含まれます。別なメールアドレスへの転送になりますが、最大100個のメールアドレスを設定できます。
iCloud+
iCloud+に加入すると、カスタムドメインをiCloudに設定できます。ファミリー共有を利用する形であれば、最大5人まで登録が可能です。iCloud+の料金は50GBで月額130円となっています。これはバックアップや写真などのストレージ容量も含まれるので、iPhoneユーザーが多い環境では200GB(月額400円)以上が必要になるでしょう。
Google Workspace
Googleが移行を促しているのがGoogle Workspaceです。最小のBusiness Starterプランの場合、月額680円になります。1ユーザあたり30GBのストレージがつき、メールやGoogle Drive、Meet、カレンダーなどが利用できます。
まとめ
無料が良いという場合にはZoho Mail、少しでも安価が良いという場合にはさくらインターネットの費用対効果が最も高そうです。すでにGoogle DomainやiCloud+を利用されている場合には、それを活用することもできるでしょう。
なお、受信と送信は分けて運用することもできます。大量のメール配信が見込まれる場合にはCustomers Mail Cloudの利用を検討してください。