平素より、弊社メール配信サービス Customers Mail Cloud をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 この度、サービスアップデートにより以下の修正をリリースいたします。
リリースバージョン
本リリースバージョンは、5.7.6 です。
リリース日時
2022年1月25日(火)、26日(水)に本リリースの作業を予定しています。 作業時間の詳細については、後程メールにてお知らせします。
機能修正
下記の機能修正をリリースします。
エラーメールの転送機能を追加
Customers Mail Cloud の「高度な設定」>「エンベロープFrom」の機能を用いて、 エンベロープFromを書き換えた場合、Customers Mail Cloud がエラーメールの受信を担保します。 本機能により、Customers Mail Cloud がエラーメールを受信し、かつ、 メール送信元が設定したオリジナルのエンベロープFromでもエラーメールを受信することができるようになります。
DKIM署名の計算方法を変更
DKIM署名の計算方法を simple/simple から relaxed/simple に変更します。 本変更により、メールヘッダに含まれる空白や改行を変更する一部のMTAを経由した場合でも、DKIM認証が成功するようになります。 本変更は、本リリース日時以降に、順次お客様の環境に適用していきます。
メール転送設定の動作モードを追加
「サーバ設定」>「メール転送設定」にて指定したメール転送のフィルタは、 最初に一致したフィルタのみを動作させる仕様でしたが、 本対応により、一致する全てのフィルタを動作させる設定が可能となります。
Received ヘッダに TLS 情報を追加
メール送信元が STARTTLS を使用した場合、Customers Mail Cloudが付与する Receivedヘッダに、 TLSバージョンと暗号スイートの情報を記述するようになります。
配信ログのダウンロード機能を追加
「配信レポート」>「配信ログ」に配信ログのダウンロードが可能になります。
ダウンロード機能の無効化
セキュリティの観点から、本バージョンのリリースにて、 「配信レポート」の「エラーログ」、および、「配信ログ」のダウンロード機能はデフォルト無効とさせていただきます。 (既存のお客様においても、ダウンロード機能のご利用は本バージョンで無効とさせていただきます) 本機能の有効化を希望される場合は、サービスサポートまでご連絡ください。
配信停止解除の改善
「配信停止」の実行設定で、配信停止解除をONにした場合、 即時実行するか否かを確認するダイアログが表示されるようになります。
Email Sending API / bulk の変更
Email Sending API / bulk の to パラメータのデータサイズは5kbytesを上限としていますが、 この上限を変更できるようにします。
HDE Mail Application Server #Delivery(以下 MAS#D)との連携ヘッダの調整
MAS#Dとの連携機能でメールヘッダの編集設定をしている場合に、 MAS#D以外から送信されたメールに連携用ヘッダが追加されないようになります。
エラーパターンを修正
メール送信者が、DMARC p=reject を運用している、かつ、 yahoo.co.jp でDMARCポリシーによる受信拒否エラーが発生した場合、 このエラーを「受信拒否」に分類するようになります。
不具合修正
下記の不具合修正をリリースします。
管理コンソール
配信禁止時間帯、配信速度設定の条件削除の「-」ボタンが動作しない問題を修正します。
配信禁止時間帯の解除条件にToを指定した場合に入力チェックが動作せず、 正しい正規表現ではない場合にシンタックスエラーが発生してしまう問題を修正します。
Transactional Email API の URL が不適切である場合にHTTPステータス 400 を応答していましたが、URL が違うことを表す 404 を応答するよう修正します。
SMTPサーバー
SMTP AUTH で Base64 で使用できない文字が含まれていた場合に内部エラーを応答していましたが、認証エラーを応答するように修正します。
スプール暗号化を利用している場合、配信ログの queuedステータスにおいて件名が取得できない問題を修正します。
Email Sending API / send で、パラメータの JSON フォーマットエラーのときにHTTPステータス 500 を応答していますが、400 を応答するよう修正します。
Email Sending API / bulk のメール生成性能を改善します。