マーケティング用のメールを誤送信してしまったり、開発中に誤って本物のメールアドレスを使ってしまったという経験はないでしょうか。冷や汗の止まらない、嫌な経験です。
そうしたミスを防ぐために使えるのが開発用SMTPサーバです。ローカルで立てるもの、クラウドサービスと開発者必見のサービスをまとめて紹介します。
ソフトウェア
travispessetto/OrigamiSMTP: A TLS Enabled Fake SMTP Server for Development
TLSをサポートした開発用SMTPサーバです。外部のSMTPサーバへの転送も可能です。GUIの画面が備わっており、その上で送信したメールの確認もできます。メールは日本語表示にも対応しています。
ChangemakerStudios/Papercut-SMTP: Papercut SMTP -- The Simple Desktop Email Server
Windows向けの実行ファイル形式で提供されている開発用SMTPサーバです。GUIがあり、送信したメールの確認が容易です(日本語は表示できません)。
smtp4dev - CodePlex Archive
Windows向けの実行ファイルで提供されています。SSL/TLSにも対応しているようです(別途証明書が必要)。日本語メールの表示も可能です。
mailhog/MailHog: Web and API based SMTP testing
Goで作られた開発用SMTPサーバで、Windows/macOS/Linuxと幅広く利用できます。SMTP Authにも対応しています。
FakeSMTP – FakeSMTP - Dummy SMTP server for developers
Java製の開発用SMTPサーバです。機能は多くありませんが、ボタンクリックですぐにサーバを立ち上げたり、落としたりできるので手軽です。
MailDev - Create better email during development
Webベースの管理画面付きです。Relay機能によって、条件を付けて転送が可能です。メールフォーマットの変換も可能で、多機能です。
MailCatcher
実行すると1025番ポートでSMTPサーバが、1080番で管理画面が立ち上がります。Web Socketを使って管理画面での受信反映が高速です。
SimpleMailServerの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
Windows用の開発用SMTPサーバです。機能は限定的とのことで、詳細なニーズに応えるのは難しいかも知れません。
Webサービス
Mailtrap.io — Fake smtp testing server. Dummy smtp email testing
メールを実際に送信する前に内容を確認するのに使います。スパム判定をしたり、レスポンシブ化での表示確認などが行えます。
MailSlurp Email API
開発やテストで利用できるメールアドレスを発行できます。メールの作成、送信、受信などがすべてAPI経由で行えますので、システムの自動化に役立ちます。
まとめ
ローカルでの開発中の場合にはソフトウェアベースのSMTPサーバが便利そうです。運用を開始した際にはクラウドサービスを使って、運用担当者が自分でメール内容か確認できるのが便利でしょう。
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