HTMLメールを送るのは当たり前になっていますが、その中でも動画メールは鬼門です。HTMLメールに動画を埋め込んで配信するでも書いた通り、HTMLメールとして埋め込んだ動画については、殆ど再生できません。
そこで今回は主要メールアプリでの動作を確認し、HTML動画メール配信の現状について紹介します。なお、アプリは随時バージョンアップします。今回の情報は2019年11月現在になります。
メールアプリごとの動作
iOS標準メール
iOS標準メールは動画のインライン表示に対応しています。
ただし、HTMLが埋め込まれたような表示になってしまい、ダークモードの際にHTML部分だけ真っ白く浮かび上がってしまいます。
Gmail
Gmailは動画表示に対応していません。Web版のGmailはYouTubeのインラインプレビューに対応していますが、iOSアプリ版では不可でした。
Yahoo! JAPAN メール
インラインの画像表示には対応していますが、動画表示に対応していませんでした。
YouTube動画のリンクをタップすると、アプリ内ブラウザで表示、再生します。
myMail
インラインの画像表示には対応していますが、動画表示に対応していませんでした。動作としてはYahoo! JAPANメールアプリと同じです。
Outlook
インラインの画像表示には対応していますが、動画表示に対応していませんでした。動作としてはYahoo! JAPANメールアプリと同じです。なお、Outlookはテーマに対応し、ダークモードになっていますが、Yahoo! JAPANメールやmyMailは対応していませんでした。
SPARK
iOS標準メールアプリを除いて唯一動画の表示に対応していました。ダークモードに対応していないお陰で、メール画面全体が白く表示されています。
Mail.ru
インラインの画像表示には対応していますが、動画表示に対応していませんでした。ダークモードに対応しており、画面が黒くなっています。
App for Gmail
そもそも起動して数秒すると落ちてしまうのですが、表示を確認した限りでは動画表示には対応していません。
解決策
iOS標準メール、またはSPARKであれば動画の表示に対応していますが、メールアプリごとに表示を変えるのは大変です。そこで使えるのがアニメーションGIFになります。
例えばYahoo! JAPAN メールアプリでもアニメーションGIFはインラインで再生できます。この再生は自動的に行われます。
このようにアニメーションGIFを使うことで、動画のような効果を生み出せます。この方式における問題は以下になります。
- アニメーションGIFは動画よりもサイズが大きい
- 音が出ない
- 画像が粗い
1MBくらいの動画ファイルをアニメーションGIFに変換した場合、3〜5MBくらいに膨らむことが多いでしょう。このサイズのファイルをメールに添付して一斉配信するのは現実的ではありません。そのため、画像を小さくしたり、圧縮したりしてサイズを軽減しますが、その結果画像が粗くなってしまいます。また、音が出ないという問題もあります。
そこで、アニメーションGIFは数秒程度として、続きを見たければ動画配信URLに飛ばすのがお勧めです。また、画像に再生マークを付けて、タップすると動画が再生されるのだと認知してもらう工夫も良いでしょう。
まとめ
動画メールは、動画の人気が高い現在であれば閲覧されることの多いメールになるでしょう。しかし、各メーラーの特性と表示状態を理解しておかないと、効果が薄くなってしまいます。ぜひ皆さんのメール配信に役立ててください。大量メール配信の際には、ぜひCustomers Mail Cloudをご利用ください。