WordPressのSMTPサーバ設定をCustomers Mail Cloudに変更する

オンライン上にあるWebサイトの1/3に達するといわれています(via Usage Statistics and Market Share of WordPress, October 2020)。CMS市場でも63%がWordPressによるものといわれており、世の中のWebサイトはほとんどWordPressベースという状況です。

みなさんの中でもWordPressを利用している方が多いことでしょう。そんなWordPressのプラグインの中には数多くメール送信を行うものがあります。そうしたメールを確実に届けるために、Customers Mail Cloudを使いましょう。今回はWP Mail SMTPというプラグインを使ってCustomers Mail Cloudを設定する方法を解説します。

WP Mail SMTPのインストール

WP Mail SMTP by WPFormsはWordPressのプラグインページで検索してインストールできます。有償の機能も用意されていますが、SMTPサーバを変更するだけであれば無料の範囲で利用できます。

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WP Mail SMTP by WPForms

インストール後の設定で、Other SMTPを指定します。

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WP Mail SMTP by WPFormsの設定画面

そしてSMTPサーバとポート番号を以下のいずれかを指定します。

環境 アドレス ポート番号
無料トライアル sandbox.smtps.jp 10025
Standardプラン te.smtps.jp 10025
Proプラン SUBDOMAIN.smtps.jp 10025 (または587か25)

From EmailはCustomers Mail Cloudで設定したものを指定してください。

EncryptionはNoneとして、Auto TLSを有効にしておきます。認証(Authentication)は有効で、SMTP UsernameにCustomers Mail Cloudで作成したユーザ名と、SMTP Passwordに同じく作成したパスワードを指定してください。

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SMTP認証設定

管理者メールアドレスを変更する

WordPressの管理者設定でメールアドレスを変更します。これはCustomers Mail Cloudで設定したものを指定してください。

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WordPressの設定画面

これで準備は完了です。

試す

今回はお問い合わせフォームを簡単に作れるContact Form 7を使ってみます。WP Mail SMTPはWordPressのデフォルトのメール送信処理を書き換えるので、基本的に全メール送信処理でCustomers Mail Cloudが利用されるようになります。

メールフォームを作成したら、実際に送信を行ってみます。

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お問い合わせフォーム

無事メールが受信できました。Contact Form 7でメールのFromを変更することができます。変更した場合は、そのアドレスがCustomers Mail Cloudにもあることを確認してください。

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受信したメール

まとめ

WP Mail SMTPを使うことでWordPressのサーバではメールサーバの設定を行うことなく、安定したメール送信が可能になります。たとえばメール購読するプラグインであったり、CRMのようにWordPressを利用することもあります。さらにローカルでの開発時にもメール送信を実行できます。メール配信にCustomers Mail Cloudを使うことで、受信箱に確実に届く環境が実現できるでしょう。