サービスアップデートのお知らせ

平素より、弊社メール配信サービス Customers Mail Cloud をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 この度、サービスアップデートにより以下の機能追加および修正をリリースいたします。

リリースバージョン

本リリースバージョンは、5.7.3 です。

リリース日時

本リリースの作業は、2020年10月26日(月)~27日(火) の2日間での実施を予定しています。 作業実施の時間などの詳細については、後程メールにてお知らせします。

機能追加

下記の機能追加をリリースします。 詳細については、リリース作業後にアップデートされるユーザーガイドを参照ください。

Transactional Email API / blocks

「配信停止」機能は、送信エラーとなったメールアドレスのクリーニングを目的として、 ユーザ不明等のエラー理由と発生回数による条件を設定し、 この条件に合致したメールアドレスにはメール送信を行わないよう抑止する機能を提供します。

条件に合致したメールアドレスを「配信停止」状態としますが、この状態を取り消す blocks/cancel API を追加します。

既存の blocks/delete API との動作の違いを以下に示します。

API 動作
blocks/delete エラー理由の誤判定などにより、本来届くはずのメールアドレスが「配信停止」状態となってしまった場合、恒久的に「配信停止」にしないよう削除フラグを立てます。削除フラグを立てたメールアドレスは、以後、送信エラーとなったとしても、「配信停止」状態にはなりません。
blocks/cancel 条件に合致して「配信停止」状態となったメールアドレスを取り消します。取り消しされたメールアドレスは、以後、送信エラーとなった場合、条件に合致すれば、再度、「配信停止」状態となります。

Event Webhook

「配信停止」とするメールアドレスをリストに登録する、または、 blocks/delete, blocks/cancel API を用いて削除する操作を行った場合に、イベントを通知する機能を追加します。

本対応のため、Event Webhook の event パラメータに blocks を追加します。

event 内容
deliveries メール1通ごとの送信状況(queued, succeeded, failed, deferred) が記録された際に、イベントを通知します。
bounces 送信エラーが発生した場合に、イベントを通知します。
blocks 配信停止リストへのメールアドレスの登録 / 削除が発生した場合に、イベントを通知します。※本リリースで追加します。

blocks イベントの例)

{
  "blocks": [
    {
      "address": "err1@example.com",
      "created": "2020-09-28 10:00:00",
      "status": "registered"
    }
  ]
}

送信メールのウィルスチェック

お客様が送信するメールにファイルが添付されていた場合、 お客様が送信するメールを本サービスのメールサーバーが受信した時点で添付ファイルのウィルスチェックを行います。 ウィルスを検知した場合は、以下動作を行います。

  • メール送信元にSMTPエラー応答を返却し、当該メールの送信を抑止します。

  • 指定のメールアドレス(※)にウイルスを検知したことをメールにて通知します。

※あらかじめ、管理コンソールにて設定します。

ウイルスを検知したメールは、管理コンソールにログインし、内容を確認することができます。

本機能は、Proプランの有償オプションです。ご利用の際は、管理コンソールの「問い合わせ」よりお問い合わせください。

機能改善および修正

下記の機能改善および修正をリリースします。

配信速度、および、配信レポート

配信速度、および、配信レポートにて、Office 365 / G Suite 向けの機能改善を行います。

「配信速度」設定では、宛先メールアドレスのパターンマッチにて「フィルタ」を作成し、フィルタごとに配信速度を設定することができます。 また、配信レポートでは、配信速度設定で作成したフィルタごとに配信グラフを参照することができます。

近年、Office 365 / G Suite を使用する企業が増えており、宛先メールアドレスは企業ドメインであるものの、バックエンドのメールサーバーは、 Office 365 または G Suite である。というケースが増えてきています。 このため、バックエンドが Office 365 / G Suiteである不特定多数の宛先ドメインをグルーピングし、配信速度を設定する必要があります。

このようなケースに対応するため、宛先メールアドレスのパターンマッチに加え、 メールサーバー(MXレコードを参照して得られたホスト名)のパターンマッチによる配信速度の設定を可能にしました。

例)@example.com がOffice 365を使用している場合、MXレコードを参照すると、.mail.protection.outlook.com というホスト名が取得できます。

$ dig +short mx example.com
0 example-com.mail.protection.outlook.com.

Office 365 全体に対して配信速度を設定する場合は、「.+\.mail\.protection\.outlook\.com」をパターンとし、 かつ、「ホスト名」チェックを ON にします。 このフィルタは、配信レポートにも反映されるため、Office 365 全体のメール流量を配信グラフで確認することができます。

リレーサーバー

リレーサーバーをよりセキュアに設定できるように機能改善を行います。

AWS や Azure の functions やマネージドサービスを利用する場合、接続元IPアドレスが固定ではないケースがあることを考慮し、 「SMTP認証」を使用する場合は、接続元IPを限定せずにSMTP接続を受け付けた後、 SMTPのAUTHコマンドによる認証にて、接続制御を行っていました。

今回、SMTP認証利用時でも、受信許可ネットワークにより接続元IPによるネットワークレベルでのアクセス制限を設定できるよう機能を改善します。 また、SMTP認証の利用有無と受信許可ネットワークの組み合わせが容易に確認できるように、 「高度な設定」にあった、SMTP認証の設定項目を、「リレーサーバー」に移動しました。

SMTP認証の利用有無と、受信許可ネットワークの組み合わせは以下の設定が可能になります。

SMTP認証 許可フラグ 動作
使用する 拒否しない 5.7.2 バージョンまでの動作です。接続元IPを限定せずにSMTP接続を受け付けた後、SMTPのAUTHコマンドによる認証にて、接続制御を行います。受信許可ネットワークを併用した場合、接続元IPが受信許可ネットワークに登録されていれば、SMTP認証無しでも接続を受け入れます。
使用する 拒否する 受信許可ネットワークに登録したIPアドレスからのみSMTP接続を受け付けます。EHLOコマンドの応答で、AUTHコマンドが利用可能であることをクライアントに伝えるため、SMTP認証が有効となります。このモードでは受信許可ネットワークを必然的に併用しているため、アクセスが許可された接続元IPからは、SMTP認証無しでも接続を受け入れます。

なお、SMTP認証を「使用しない」場合は、接続フラグの設定は影響せず、受信許可ネットワークに登録したIPアドレスのみアクセスを許可します。 また、EHLOコマンドの応答で、AUTHコマンドが利用可能できないことをクライアントに伝えるため、SMTP認証が無効となります。

不具合修正

下記の不具合修正をリリースします。

ワンタイムパスワードを連続失敗してもアカウントがロックされない問題を修正

二要素認証を有効にすると管理コンソールへのログイン時にワンタイムパスワードを入力する必要がありますが、 ワンタイムパスワードを繰り返し間違ってもアカウントがロックされなかった問題を修正しました。

Email Sending API / send で日本語添付ファイル名が文字化けする問題を修正

Email Sending API / send で日本語の添付ファイルを添付すると、一部のメーラーでファイル名が文字化けする問題を修正しました。